こんにちは、こんばんは。
「今日の雑学」24回目は・・・
本庶佑さんは何をした?
先日2018年のノーベル医学・生理学賞が発表され、なんと京都大学の名誉教授「本庶 佑」さんが受賞しました!とても喜ばしいことですよね(^^)ですが、本庶さんはなぜ受賞されたのか知っていますか?今回は、本庶さんの研究を、できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。(本当は昨日の記事の予定だったけど、調べても調べても難しくて全く分からなかったから無理だった・・・理解力不足~~)
本庶佑さんってどんな人?
「本庶 佑」さんは、「ほんじょ たすく」と読みます。難しい読み方ですよね。私は読めませんでした。本庶さんは京都大学の名誉教授・特別教授であり、医師・医学者でもあります。医化学や分子免疫学が専攻とのことでした。ちなみに、医科学とは人の生理的現象や細菌の代謝系などを解明する分野のことです。分子免疫学とは、免疫のメカニズムをDNAのレベルから研究し解明する分野のことです。
本庶佑さんは何をしたの?
本庶さんは、1992年に未知の遺伝子を発見しました。これが、抗がん剤「オプジーボ」の開発に繋がります(^^)
そして本庶さんの研究を基に「ニボルマブ」という免疫薬が作られたのですが、なんとこの薬、今までの抗がん剤との比較実験で圧倒的に効果があったという結果が出たのです!!本庶さんの研究は、がん治療を行うにあたってとても重要なものであることがわかりますね!
どんな治療法なの?
今回の発見は、今までがん治療法を揺るがす革新的なものです。
簡単に言うと、「人に本来備わっている免疫力をアップさせてがんをやっつける方法」です。今までは、がん細胞を破壊する治療法でした。この方法だと自分のもっている正常な細胞も破壊されてしまうので、体への負担が大きくなってしまいます。がんは治したいけど身体の負担は出来るだけ減らしたい・・・
そこで、本庶さんの開発の出番です。本庶さんは、「がん細胞をやっつけるのではなく、人間がもともともっている免疫をパワーアップさせて病原菌をやっつける方法」を編み出しました!薬でがんを攻撃するのではなく、何らかの手段で免疫力を上げることで、あくまでも免疫細胞ががんを攻撃できるようにするというところに着目したのですね。
今回の発見の重要なポイントって?
今回の受賞の理由としては、本庶さんの研究チームが「PD-1」を発見したことが挙げられます。
少し難しくなってくるので、アンパンマンに置き換えて説明します。
免疫細胞→アンパンマン
がん細胞→ばいきんまん
PD-1→暴走ストップスイッチ
PD-1というのは、免疫細胞の表面にある「暴走ストップスイッチ」のような働きを持つ分子のことです。
免疫細胞(アンパンマン)は、普段はがん細胞(ばいきんまん)をやっつける良い奴なのですが、稀に暴走して自分の臓器や神経を攻撃しはじめることもあります。そうならないように、PD-1(暴走ストップスイッチ)があります。ですが、がん細胞(ばいきんまん)は頭が良いので、免疫細胞(アンパンマン)に攻撃にされるとPD-1(暴走ストップスイッチ)を踏む分子を出し免疫細胞の攻撃をストップさせてしまいます。(これも今回の新たな発見でした。)これは困ってしまいますよね。増加や神経を傷つけないようにするためにPD-1があるのに、完全に悪用されています。そこで、PD-1を踏む分子が免疫細胞(アンパンマン)のPD-1(暴走ストップスイッチ)を踏めないようにガードする免疫薬「ニボルマブ」が発明されました!
ニボルマブってどれくらいすごいの?
ニボルマブを使った実験を開始したあと、なんと1年後まで生きていたのはニボルマブを投与された患者で70%、従来の抗がん剤では40%以下だったという研究結果が出ました!全然違いますよね。ニボルマブにもまだまだ課題点が残っているのかもしれませんが、とても革新的な発明だと思いました。
いかがだったでしょうか。
本庶佑さんの開発はとても素晴らしいものだということが伝わりましたか?できるだけわかりやすい説明を心掛けたのですが・・・。今回受賞されたことで、新たながんの治療法がますます普及し多くの人が助かると良いなと思いました(^^)
ぜひ周りの人に話してみてくださいね(^^)
ではまた。